失業保険を貰いながらプチ自営業する時のルール

2020-02-06 オフ 投稿者: 所長

 失業手当を受給中にアルバイトやプチ自営業的な労働(クラウドソーシングとかアフィリエイト・アドセンス収入を想定)をした場合どうなる?という話について説明会のときにしつこく聞いてきた。

 再就職した人や自営業を開業した人は、失業手当を受給する資格を喪失する。でも短期的なアルバイトや、事業継続性の無いプチ自営業的な労働は、ある条件内であれば合法的に失業手当を受給可能である。
(勿論、就職の意思を多少でも持っていることが大前提である。)

 ルールに記載が無い細かな部分はハローワークの裁量での判断になるし、ルール自体も変わる可能性もあるので、この記事を参考にする際は、あくまで参考として、ハローワークに必ず確認していただきたい。

まず大前提として労働は週20時間以内

 まずは、「そもそもお前、失業者じゃないだろ」という判定をされてしまう条件について。

受給資格が決定される際に、次のいずれかに該当する期間中である場合は、実際に仕事をしていない日も含めて「就職」している期間とされますので、失業給付の受給資格者にはなれません。

1.雇用保険の被保険者となっている期間(原則、週の所定労働時間が20時間以上、31日以上の雇用見込みがあるもの)
2.契約期間が7日以上の雇用契約において週の所定労働時間20時間以上、かつ、週の就労日が4日以上の場合は、その契約に基づいて就労が継続している期間

出典:https://townwork.net/magazine/knowhow/sinsurance/51448/

 今日聞いたところでは、雇用でなくても、自営型でも週20時間以上の場合は「自営業を開始している」とみなされ、失業者として認定されなくなる場合があるとのこと。

※ちなみに「自営で20時間以内とか働いた日数をどうやって証明するのですか?」と聞いたところ「自己申告です」とのこと。

週20時間以内のプチ労働で収入を得た場合の失業手当の扱い

 上記の前提の上で、プチ労働がどう失業手当に影響するか。大きく分けて2通りある。

①1日の労働が4時間以上の場合

①-(1) 通常ケース
 その日は失業手当を受けられない日となるが、受給が先送りとなるだけでトータルで減額になることはない。

 あまり先送りし過ぎるとハローワーク通勤期間が長引いて面倒であることと、退職後1年で失業手当の受給資格が無くなる点には注意。

①-(2)就業手当を申請するケース
 その日は失業手当を受けられない日となるが、「就業手当」を申請することで失業手当の30%分を受給することが出来る。

 失業手当の残日数は消化されてしまうので、①-(1)と比較してメリットは無い、と担当者も言っていた。

②1日の労働が4時間未満の場合

A…基本手当日額+収入(内職等による1日分の収入金額-控除額)
B…前職での賃金日額×0.8

1.AがBより少ない、あるいはAとBが同じ金額の場合…全額支給
2.AがBより多い場合…差額が減額されて支給
3.1日分のアルバイト収入がBより多い場合…支給なし

出典:https://townwork.net/magazine/knowhow/sinsurance/51448/

 上記計算式で出てくる「控除額」はググったところ「令和元年8月に1294円と改定」という情報があり、多分それが現在の最新。まあ増減幅は数十円で、劇的に増減するものではない。

 上記パターンの2・3は一部または全部減額された上で支給日数は減算(貰った扱いにされてしまう)ので「①-(1) 4時間以上の労働」にして支給を先送りする方がマシ。1に収まる範囲であれば、減額なく失業手当を受給可能だ。

 では、とりあえず試算してみよう。

 まず、「基本手当日額」とか「前職での賃金日額」の正確な金額はハローワークから説明会のときに貰える「雇用保険受給資格者証」に書いてあるし、それ以前に試算することも可能。

「14.離職時賃金日額」
…退職前半年間の給料(ボーナス除く、交通費は含む)÷180

「19.基本手当日額」
…年齢と「14.離職時賃金日額」により算出、上限有り。

算出式は厚生労働省の資料参照
https://www.mhlw.go.jp/content/000489683.pdf

私の場合
「14.離職時賃金日額」…18077円
「19.基本手当日額」…7570円

A…基本手当日額7570+収入(内職等による1日分の収入金額X-控除額1294)
A=内職等による1日分の収入金額X+6276
B…前職での賃金日額18077×0.8
  B=14461

1日分の収入金額Xが
8185円以下ならば全額支給
・8186~14460円ならば減額支給(例:9185円ならば、1000円減額)
・14461円以上ならば支給無し

 1日4時間未満(かつ週20時間未満)+日給8185円以下のアルバイトならば、無制限に出来る、ということになる。

 プチ自営系(クラウドソーシング等)の場合、日給は必ずしも明確にはならないが、売上に対し働いた日数で按分して日給を計算すればよいとのこと。

 例えばクラウドワークスで約8万円の在宅請負仕事を受注したということであれば、1日4時間未満で10日間やりました、という理屈で日給8000円になり、OK。

 「WEB広告収入(アフィリエイト・アドセンス)の場合、働いた時間と報酬が直接リンクしないのだけど、どう報告すればよい?」と聞いたら窓口のおばちゃんも混乱に陥って、明確な回答は得られず。

 私見だが、論理的な説明が出来れば何でもよさそうな雰囲気だったので、例えば月収10万円ブロガーが、月に20記事を書いていて、1日4時間未満で、日給は按分して5000円の計算です、などと報告し、窓口のおばちゃんを納得させれば問題は無いと思う。

まとめ

 プチ自営業的な収入を失業手当を貰いながら得ることは合法的に可能。

 失業期間中は低収入で大人しくしているつもりだったが、思ったよりも稼いでいいことが分かったので、これからは稼ぐ方法を色々考えていきたいと思う。